Blog型メモ帳 Ver.2019.08.20

ダラダラとそこはかとなく。Webメモ帳。日記。内容無し駄文。Wired思考アーカイブ。(1999/1/7~)

米中新冷戦

米中が新冷戦に突入したらしい。
米ソ冷戦は物心ついた頃には終わっていたのでわからないが、書物やメディア等により多少は人より知っているつもりである。ただ、やはり米ソ冷戦の舞台はヨーロッパ方面が主であり、NATOWTOワルシャワ条約機構)が睨み合っていた緊張感は計り知れないものがあったのではないかと思う。日本はというと、極東のソ連軍が圧力をかけてくることもあり、やはり緊張した状況下であったと思われるが、陸続きであったヨーロッパ方面のソレと比べるとやはり圧力は違ったのではないか。
今度は米中新冷戦である。何がいいたいかというと、日本は最前線であるということである。昔から言われるが、中国大陸から太平洋方面を見た場合、日本は巨大な防波堤である。南シナ海は広いが出口には多数の国がありこちらも厄介である。ただ、現状は中国を脅かすような海軍は存在しない。将来インド洋に進出した場合、インド海軍と対峙することになるだろう。東シナ海の場合、第一列島線をぬければ西太平洋が広がっている。こちらは一見抜けてしまえばなにもない太平洋が広がっているだけに見えないこともない。ただ、そこは米海軍の庭である。米軍との衝突が予想される。それ以前に日本も沖縄諸島を含め自分の庭先で中国軍に自由にやられる訳にはいかないだろう。米軍の尖兵として自衛隊は中国軍に対処することになるだろう。ただ、これはアメリカの手先ということではない。どのみち、自分たちの庭を守るために必要である。その行為がアメリカの手先に見えるかもしれないが、間違えてはいけない。将来、日本単独では中国の圧力に耐えることは難しいだろう。アメリカは日本を利用する、日本もアメリカを上手く利用して中国と対峙をする必要がある。

ここでよく分からないのが、中国内陸部の状況である。世界の覇者となったアメリカは自分の国の周辺にほぼ敵がいない。なので圧倒的な海軍力をつけることができた。(まあ、陸軍力も圧倒的だが)中国内陸部は北はロシアから中東、インド、東南アジアまで様々な国と陸続きである。必然的に国境に兵力を付けなくてはいけない。近年ロシアとは仲がいいようだが、敵の敵は味方理論で協力しているだけだろうし、東南アジアは分からないがインドとは和解することはないだろう。いくら中国が強大でも、周りに敵が多すぎて陸軍への予算を減らすことができない。しかし、外に出るには海軍に予算をかけるしか無い。つまり両方に金を掛ける必要がある。こんな状況で成り立つのか甚だ疑問である。
あと、アメリカの心変わりもよくわからない。アメリカは今まで中国に資本を投下し、育ててきた。それがここに来てやっぱりあいつら気に食わないと中国を猛烈に攻撃している。トランプ大統領だから?共和党だから?そうだとしても舵の切り方が急だった。何があったのだろうか?