Blog型メモ帳 Ver.2019.08.20

ダラダラとそこはかとなく。Webメモ帳。日記。内容無し駄文。Wired思考アーカイブ。(1999/1/7~)

Windows XP Embedded のFAQ3

ユニダックス参照
http://www.unidux.co.jp/embedded/faq/index.html


7.EWF RAMモードがRAM(Reg)モードになってしまう

FAQ : Windows XP Embedded編 #007
質問

EWF RAMモードに設定しているのですが、RAM(Reg)モードになってしまう事があります。
このような事があるのでしょうか? ある場合は何故このような事が起こるのでしょうか?
回答

EWF RAMモードがRAM(Reg)モードになてしまうと云う経験は弊社でもありました。
RAMモードでは、FBA中にEWF Protected Volume(FDISKでNon-DOSと確認できる領域)が生成されます。
何らかの理由でこの領域(パーティション)が壊れたり、無くなってしまたりした場合に、 EWFはRAM(Reg)であると報告されま

す。

この場合、EWFは有効になっていて一見すると問題ないように見えますが、 EWFを正常にコントロール(enable、Disable、

Commit等)する事はできませんのでご注意下さい。

 *よくあるパターンとして、マスタCFから複製する際に、全てをコピーしたつもりでも実際は、
  特殊領域であるEWF Protected Volume がコピー出来ていないと云う場合があります。
  この場合、H/Wデュプリケータやサードパティ製コピーツールを使用する。
  もしくは コピー後、個々にEWF Protected Volume を再生成する必要があります。

8.EWF RAMモードとRAM(Reg)モードの違い

FAQ : Windows XP Embedded編 #008
質問

XPe EWF RAMモードとRAM(Reg)モードの違いは何ですか?
回答

RAM(Reg)モードは、RAMモードと異なり EWF Protected Volume が不要です。
しかし、RAM(Reg)モードでは、Disable コマンドは使用する事は出来ません。(Commit and Deisableを代用する)

以上が大きな違いですが、
RAM(Reg)モードでは、Non-DOS 領域であるEWF Protected Volume が不要であるため、複製時にサードパーティ製コピーツール

等を利用しなくても簡単に複製することが出来ます。
また、EWF Protected Volume パーティションが不要なため、パーティション分割できないリムーバブルタイプのCF等も利用する

事が出来ます。

9.RAM(Reg)モードを利用する場合の設定手順

FAQ : Windows XP Embedded編 #009
質問

RAM(Reg)モードを利用する場合、実際にどのよう手順で設定するのでしょうか?
回答

使用コンポーネント
Background Disk Defragmentation Disable
Enhanced Write Filter
EWF NTLDR
EWF Manager Console Application
Registry Editor (optional)
ターゲットデザイナーでの設定

EnhancedWriteFilterコンポーネントのセッティング
EWF Partition size to 0 KB.
Start EWF Enabled のチェックをはずす
Disk Number,Partition Number は必要に応じ
Overlay Type は RAM
Enhanced Write Filter コンポーネントのリソース

FBA DLL/COM Registration を右マウスクリックでDisableを選択します。
This prohibits EWF from creating the EWF volume during the FBA process.
レジストリ

以下を追加(Add) 方法はextra Resourceで設定するかコンポーネント化、
またはFBA後レジストリエディタで行う
[1]Key Name: HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\ewf\Parameters\Protected\Volume0

[2]Name: Type
Type: REG_DWORD
Value: 0x00000001 (1)

[2]Name: ArcName
Type: REG_SZ
Value: multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)

Note The entry ArcName is the boot Arc path volume that you want to protect.
Change the boot Arc path to protect a different volume on the system.

Key Name: HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{71A27CDD-812A-11D0-BEC7-08002BE2092F}.
Name: UpperFilters
Type: REG_MULTI_SZ
[2]Value: EWF
Note This key may already exist with the value of volsnap.
If the value of this key is volsnap, add Ewf to the value. For example:

Value: volsnap EWF
Help ではここまで設定しCheckDep->BuildTgtImage->FBAを行えとあります。 FBAは(見た目)普通に終了して起動します。 た

だしEWFMGRで確認すると
c:\>ewfmgr
Unable to find an Ewf volume.
c:\>ewfmgr c:
Faild getting protected volume configuration with error 1.
ファンクションが間違っています。

以下はターゲットでFBA終了後、確認し、異なる場合は修正する(Verify)
(この部分はEnhanced Write Filterコンポーネント)が生成する)
(弊社での検証ではコンポーネント化してビルド時組み込んでも同様の動作が確認できました 十分評価のうえ、ご利用は判断し

てください)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\ewf
Name: ErrorControl
Type: REG_DWORD
Value: 0x00000001 (1)

Name: Group
Type: REG_SZ
Value: System Bus Extender

Name: Start
Type: REG_DWORD
Value: 0x00000000 (0)

Name: Type
Type: REG_DWORD
Value: 0x00000001 (1)
ここでRegeditで[2]の部分のみ追加して再起動をおこなうと RAM(REG)として動作します。
c:\>ewfmgr c:
Protected Volume Configuration
Type RAM (REG)
State ENABLE
となります。

10.MUIによる複数言語対応の注意点

FAQ : Windows XP Embedded編 #010
質問

MUI にて複数言語対応製品の構築がうまく出来ないのですが、何か注意点等ありますでしょうか?
回答

まずは、MUI対応の開発環境を構築する際の注意点を下記します。
・MUI Packgeは必ず開発環境に合わせて全てのPackageを適用します
・MUI Packageは差分しか含まれないので、SP2で開発を行う場合はSP1用と、SP2用の両方を適用してください。

次に、XPe のConfigurationを作成する時の注意点ですが、必ず最初に英語を追加します。
・English Language Support

それから、利用する他の言語を追加します。例えば
・Japanese Langage Support(日本語)
・Chinese - Traditional Language Support(中国語)
・Chinese - Simplified Language Support(中国語)
・Korean Language Support(韓国語)

言語設定は全てEnglish(Default)に設定します。
・Regional and language Support

ターゲット上で、GUIを切り替えるには、下記コンポーネント(地域と言語オプション(Regional and Language Options))が必

要です。
・International Control Panel

また、FBAは必ず英語環境で行います。

英語環境での動作確認が終了したら
Control panel/Regional and Language Optionsを開き
[Languages]タブで他の言語へ切り替えます。

これで、Documents and Settings以下のフォルダが英語環境に一本化されて利用できます。

その他の注意点:
・日本語環境にローカライズされた.NET Applicationで画面表示がずれる場合、
 以下のレジストリをXP Pro(日本語版)と合わせてください。

HKLM\SOFTWARE\Microsoft\WindowsNT\CuurentVersion\FontSubstiute
MS Shell Dlg REG_SZ MS UI Gothic

・MUI環境で動作するアプリケーションを開発する場合は、アプリケーションをMUI環境合わせる必要があります。