BOOT.INIの書き方
boot.ini文法は丁寧に探すとMicrosoftの資料から見つけ出すことが出来ますが
探すのが結構面倒なので、X86版用の文法に限って、まとめて見ました。
1.boot.iniの中身
[boot loader] →ディフォルトの起動OSと時間の設定
timeout = 起動までの待ち時間(秒)
default= ARCパス
[operating systems] →メニューに表示するOSと起動パス
ARCパス="起動メニュータイトル" /オプション ・・・
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パス="起動メニュータイトル" →OSがDOSやWindows9Xの場合
3.ARCパスの文法
(1).multi(W)disk(X)rdisk(Y)partition(Z)\システムルート
W: ディフォルトのIDEコントローラ番号です、常に0を取ります。
X: multiの時には無視されます。0としてください。
Y: IDEディスクがつながっているポート番号です。0-3を取ります。
(プライマリポートのマスタが0になります。)
Z: OSを起動するパーティション番号です。1から始まる番号です。
(拡張パーティションは、数えません。)
システムルート: OSのシステムフォルダー名です、通常"WINNT"
となります。
(2)scsi(W)disk(X)rdisk(Y)partition(Z)¥システムルート
W: SCSIコントローラの番号です。Ntbootdd.sys(SCSIホストアダプタ
のドライバーのコピーをリネームしたもの。)に対応するアダプタの
番号が必要です。
X: 起動するディスクのSCSI IDです。
Y: LUN番号が入ります。(通常0です。)
Z: OSを起動するパーティション番号です。1から始まる番号です。
(拡張パーティションは、数えません。)
システムルート: OSのシステムフォルダー名です、通常"WINNT"
となります。
(3)signeture(W)disk(X)rdisk(Y)partition(Z)¥システムルート
Windows2000では、1024シリンダ以上か、7.8Gより大きいサイズのディスク
で、BIOSが拡張INT13コールをサポートしていない場合,SCSI()に変わって
使われます。Wにはボリュームシグネチャ(8桁のHEX値)の値が入ります。
※各WXYZの値を具体的どういう順番で番号付け(実際の装置の構成と対
応づけ)するかは,明確に公開されていませんので、カット&トライが必要
です。
※NTbootdd.sysの実体は、例えばAdaptecの2940なら、AIC78XX.SYSをリネ
ームしたものです。
4.起動オプション/BASEVIDEO VGAモードで起動します。
/MAXMEM=n 使用する物理メモリの上限を指定します。メモリモジュールに問題がある場合の切り分けに使えます。Mbyte単位で指定します。
/BURNMEMORY=n /MAXMEMとは逆に、使用しない物理メモリの大きさを指定します。
/SOS ドライバーをロードするときにドライバー名を順番に表示します。
/DEBUG デバッグモードで起動します。シリアルポートに、クロスケーブルを繋ぐことで、カーネルのメッセージが読み出せるはずです。(やったことがない^^)
/NODEBUG デッバッガーは起動しますが、エラーが起きるまで、
なにも行いません。
/CRASHDEBUG /NODEBUGと同じです。
/BAUD RATE=n デバッグモードでのシリアルポートの接続速度を
与えます。
/DEBUGPORT= comx デバッグモードで使用する、シリアルポートを
指示します。
/ONECPU マルチプロセッサシステムで、1CPUのみをイネーブルにします。
/NUMPROC=n 4WayなどのシステムでイネーブルにするCPUの数を制御します。
/KERNEL= NTLDRが読み込む、カーネルイメージのファイル名
を書きます。
/HAL= NRLDRが読み込む、HALのファイル名を書きます。
/3GB NTでは、4Gbyteのセグメント空間をユーザ2Gbyte、システム2Gbyteに分けていますが、それをユーザ3Gbyte、システム1Gbyteにします。(NT4.0のSecicePack3以上で使えます。)
/PCILOCK PCIに対してIRQとI/Oリソースの動的割り当てを
禁止します。BIOSで割り当てたものが優先されます。(Windows2000での効果不明)
/NOGUIBOOT (Windows2000)、あの起動画面を表示せずに起動します。/SOSや/SAFEBOOTオプションと同時に使うと便利です。
/BOOTLOG (Windows2000) ブートログを取ります。
/SAFEBOOT:option (Windows2000) セーフモードでブートします。オプションでブートの種類を決定します。
MINIMAL セーフモードにします。
MINIMAL(ALTERNATESHELL) GUIなしで、 セーフモードを起動します。
NETWORK ネットワーク機能付きのセーフモードにします。
DSREPAIR ディレクトリサービスリストアモードにします。
(ドメインコントローラのみです。)
/WIN95 デユアルブート時、C:ドライブにBootsect.dos
と言うファイルができるが、それを任意のファイル
に切り替えるときにつかう。
bootsect.w98とりネームしたなら
c:\bootsect.w98 = "Windows 98" /win95
と記述することで、明示的にパーティションブート
セクタを指示できる。
例えば、下の/WIN95DOSと合わせて、MS-DOS
とのトリプルブート時に使うことができる。
/WIN95DOS /WIN95と同じだが、MS-DOSのパーティション
ブートレコードを指示するときに使う。
/NOSERIALMICE=COMx,y,z シリアルマウスの検出をしないCOMポートを指示します。
/PAE (Windows2000)Physical Address Extensionを有効にし、36ビットポインタを有効にして、
4Gbyte/セグメントの仮想アドレスの制限を取り去り、64Gbyte/セグメントがつかえるようにする。(だと思われる、ドキュメントに未記述。)
/NOPAE (Windows2000)/PAEの逆の動作をすると思われる。
/FASTDECT 効果不明