Blog型メモ帳 Ver.2019.08.20

ダラダラとそこはかとなく。Webメモ帳。日記。内容無し駄文。Wired思考アーカイブ。(1999/1/7~)

仮想戦記作家の佐藤大輔氏が亡くなられたこと

2017年3月22日に仮想戦記作家の佐藤大輔氏が亡くなられた。3月26日に何気なくヤフーニュースを見ているとそんな記事があった。そんなバカな、まだ若いだろ、と思った。52歳だった。若すぎる。氏の存在を知ったのは20世紀末、学生の頃だった。軍事系の好きな友人に面白い本があると言われて貸してもらったのがレッドサンブラッククロスだった。読んでみて、その魅力ある設定、ストーリー、文章の見せ方、構成力、独特の文章表現などなどすば抜けており、すぐにファンになった。すぐにRSBCの既刊全て、地球連邦の興亡遥かなる星、パシフィックストーム、覇王信長伝、征途、逆転・太平洋戦史、皇国の守護者ブックオフ等(すみません)を駆け回って手に入れた。全て面白かった。歴史を知っているとこの時こうだったらどうなったんだろう、といったifを考えることがある。それが綺麗に理由づけされ改変されていた。(今考えると日本の工業力などかなり盛ってある等感じる部分はあるが) 読んだのはたぶん1998-99年前後、そう、一部の本は出版が止まっていたが普通に新しい本は出ていた。地球連邦の興亡も出ていたし、RSBCもこの後、死線の太平洋やパナマ侵攻が出た。そしてそこで補給線が伸び切った戦線のように出版が停止した。実際は皇国の守護者がもう数年出版されるのだが、仮想戦記作家としての佐藤大輔氏は止まってしまった。今考えると20世紀末が私の中での彼の頂点だったのかもしれない。

それから15年以上、何度か読み返し、続編を待ち続けたがとうとうその夢はかなわなくなってしまった。悲しい気持ちでいっぱいだが、今はただ先生のご冥福をお祈りします。
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