Blog型メモ帳 Ver.2019.08.20

ダラダラとそこはかとなく。Webメモ帳。日記。内容無し駄文。Wired思考アーカイブ。(1999/1/7~)

妄想代理人

No.10
公開:2004年
ジャンル:各種妄想を提供する
評価点:75/100(自分の中で物語の意味が整理できないと50点位かも?)
一言感想:狂気じみたOPが秀逸。物語は現代人の闇の部分を垣間見えるかも?
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妄想代理人とは何だったのか。私の中の結論としては今敏監督が視聴者の妄想を代理人として作っている作品だと思った。1話だと納期に追われている月子が、どうしようもない外的要因によってその状況から逃げることができ、また悲劇のヒロインとして世間から同情もされる。簡単に言えば、会社/学校に行きたくない、という状況でどうにか大事件が起きて行かなくても良くならないかな、といった妄想をする。誰でも1度は考えたことのある状況を人や場面を変えて13話繰り返す話ではないかな?

このアニメをみて、OPとかはセンスがあり、物語の前半も結構面白かった。はたして少年バットは誰なのか?いつ謎解きがあるのか、と。しかし、結局後半になっても謎の解明につながるような話はないし、正直つまらないし、少年バットの謎解きも始まらない。アニメーターの内輪ネタが始まった時はいい加減にしろ、とも思った。なぜそれなりの評価をされているのかがわからなかったが、「妄想代理人」とはどんな意味なのかを考えた時、視聴者が妄想するシチュエーションを今敏監督が代理人として描いているだけなんだという考えに至りました。そう考えると題名ですら凄いセンスを感じる(笑)(昨今(2017年前後)が酷すぎるのだが)少年バットの正体なんてどうでもいい。まあ、最終話で少年バットの正体が明かされ、それが月子が愛犬まろみを自分の不注意で死なせてしまって、それを父親に怒られるのが怖くて、自分も被害者になるために同情を引くために生み出した存在だったわけですが。あと、その後のインタビュー映像の中で今敏監督が学校/会社に行きたくない時にお腹が痛いと嘘をつくような、そんなときに問題を解決するために現れるのが少年バットだというようなことを言っていたので、自分の想像に結構近かったようです。そう考えるとEDでマロミを囲んで笑顔で寝ている人たちは、マロミ=少年バットに追いつめられた自分を開放してもらって笑顔で寝ているようなきがする。

ただ、観る人をすごく選び、評価が別れる作品なのは間違いないかな。